どうすれば努力できるようになるのか? 「遊ぶ」が勝ち 「ホモ・ルーデンス」で君も飛べ!

1万冊を目指して読書しています。

現在【2】冊目です。

 

「遊ぶ」が勝ち 「ホモ・ルーデンス」で君も飛べ!

為末 大 著

 

芸術やスポーツで輝かしい成績を残す人、有名大学に合格する人、医師として多くの人を助ける人。こうした人たちに共通するのは、たくさん努力をしているということです。努力の天才です。

 

では、なぜそれほど努力できるのでしょうか?

答えは、「楽しい」からだそうです。

 

著者の為末さんは、400mハードルでオリンピックの銅メダルをとった方です。そんな為末さんでもスランプになり、どんなに練習しても記録が伸びない時期がありました。周囲に期待されるほど、走ることに義務感がわいてきて、楽しめなくなっていたそうです。しかし「結果が出せるから走るんじゃない、ただ楽しいから走るんだ。」ということに気付き、そこから前に進むことできました。

 

楽しいから走る。

 

楽しむこと、つまり遊びがあるから努力できることを、為末さんは自身の競技生活から学びました。実は、同じことを考えた人が80年前にもいました。「努力を実現するために、人間に先天的に与えられている機能、それが遊びなのだ(「ホモ・ルーデンスホイジンガ著, 1938年)」

 

では、楽しさとは?

 

楽しさとは「学びのプロセスそのもの」だと思います。こう腕を振ると足がスムーズに動くようになる。ハードルの間を、同じリズムで同じ歩幅で駆け抜けた方が速く走れる。といった変化を感じとって、自分を少しずつ向上させることが楽しいのです。為末さんは、これを知恵の輪に分かりやすく例えています。

 

知恵の輪は、ガチャガチャと試行錯誤するプロセスが楽しいのであって、答えをネットで調べて解いても何も楽しくありません。

 

プロセスそのものを楽しむ。それが努力できる人。

 

ということが分かりました。私は、この本を読んでかなり反省する点があります。仕事の面では、「できる人の仕事術」のような本を読んで、そのまま同じ方法をすれば「できる人」になれると思っていました。しかし、そうして意気込んでも、途中で自分には出来ないと努力することを諦めてきました。楽しくなかったのです。

 

これからは一流のやり方を学びながらも「自分ならこうした方がいいと思う」という試行錯誤をして「楽しい」と感じるやりかたを見つけて行こうと思います。

 

この本から学んだこと:

プロセスそのものを楽しむこと。

 

これから実践すること:

このブログを楽しみながら続けること。(今、ブログを書く行為そのものが楽しいことに気が付きました。)