起業家のように企業で働く

こんにちは、ススムです。

1万冊目指して読書しています。現在【7】冊目です。

 

私の会社の中には、いきいきと仕事をしていて素敵だなと思える人がいます。その一方で、つまらなさそうに仕事をする人もいます。私はいきいきと仕事をしている人が好きです。どうしたら、そんな風になれるのでしょうか。そのヒントに「起業家マインド」があるようです。

 

書名:起業家のように企業で働く

著者:小杉俊哉

 

「起業家」とは、自分で会社を作る人のことです。当然ですが、大きな企業で働いている人の中にはいません。でも、楽しそうに働いていたり、どんどん出世する人は、「起業家」と同じように考えて行動するという共通点があることに、この本の著者は気付きました。その共通点とは

 

「自分がやりたい」と思う新しいことに次々と挑戦する。

 

ということです。上司から言われた仕事だから「しなければならない」と思うのではなくて、自分が「こうしたいんだ。こうするべきだ」と思う仕事を見つけ、自発的に取り組むんです。

 

自分で仕事を見つけると「やらされ感」がなくなります。

 

やらされ感がないと楽しいので、いくらでも努力できます。きっと周囲からは努力と見えていても、本人は努力とは思っていないのでしょう。自分の仕事に「ハマって」いくらでもやりたいと思える没頭状態になります。当然、結果もついてくるという良いスパイラルに入ります。

 

なるほど、いきいきと働く人達がどんな気持ちで働いているか分かりました。でも、「やりたい仕事」って急に言われても思いつかないです。どうやって見つけたらいいのか・・・と考え込みました。そんなとき、本の中に登場する小島希世子さんの言葉がとても参考になりました。

 

「できるかできないかを考えるとたいていのことはできないと思えてしまう。そうではなくて、やるかやらないかでしょう。」

 

そうか、やりたい仕事がないって思ってしまうのは「やりたい仕事がない」のではなくて、「やりたいけど、どうせ自分には無理だ」と思ってしまっているのか!と気が付きました。

 

なんでもできるんだと思うことが大事なんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホリエモンって本当はどんな人? ゼロ 何もない自分に小さなイチを足していく

こんにちは、ススムです。

一万冊目指して読書をしています。現在【6】冊目です。

 

ホリエモンこと堀江貴文さんの自伝を読みました。キッカケは、Youtubeホリエモンロンブー淳さんが対談している動画をなんとはなしに見ていて「ゼロっていう本を書いたんだよね」という話を聞いたからです。TVっ子の私の中で、ホリエモンには「金の亡者」とか「捕まった人」という悪いイメージがあります。でもYoutubeで話しているのを聞いて「なんだかそんな悪い人じゃなさそう?」と思い、なんだか自分が誤解しているような気がしました。自伝を読んでもっと知りたい!と思いました。

 

書名:ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく

著者:堀江貴文ダイヤモンド社

 

結論から言うと誤解していましたね。ホリエモンは「金の亡者」なんかじゃなくて、むしろ金には一番執着のない「いい意味での子供」なんだと思いました。もう楽しく生きたくてしかたがなくて、それ以外のことが見えない(むしろ見ようとしない)。お金のことを考えている暇なんかないくらい、自分の好きなことに邁進している人なんだということが分かりました。

 

ホリエモンは成功という言葉を使いますが、その成功の意味も世間一般の人が思っているものとは違うようです。具体的には

 

世間の人 :   成功 = 名誉や財産

ホリエモン:   成功 = 自由に好きなことをできること

 

という違いがあると思いました。ホリエモンがお金を手に入れられるのは、ホリエモンの作るサービスが人の為になっているから。社会に貢献しているからです。でもお金が目的ではありません。お金を持つことで、誰かに命令されることなく自分の好きなことをすることができるようになる点がポイントです。たとえば最近ではロケットを作っています。

 

なぜホリエモンの考え方が世間と違うのでしょうか。

 

私が思うに、ホリエモンは「好きになる力」が人並み外れているからだと思います。これはホリエモン自身でも「飽きやすい反面、いろんなことを好きになる」という趣旨の発言をしていることから分かります。まさに子供のように好きなことに没頭デキる人なのです。

 

これに対して世間の多くの人をホリエモンは「オヤジ」と呼びます。

 

面白いと思いました。オヤジというのは外見のことじゃなくて、心のありかたのことです。やりたいことは本当はあるのに、それを「自分には出来ない」と勝手に悟って、一歩を踏み出さない。そうしたノリの悪くなってしまった人のことをオヤジと呼ぶのです。そして自分はオヤジになりたくない、ならないように毎日楽しく生きているんだと。

 

だから私はホリエモンを「オヤジ」に対して「子供」だと思います。

 

これはとても良い意味です。彼は賢いので、子供になる方法を体系化しています。どうすれば子供になれるか。それは「努力するのではなくその作業にハマる」「出来るかどうかなんて考えずに、オモシロイと思ったら飛びつく。ノリを良くする」「まず没頭する。そうすると好きになる」「没頭するためには、自分の手でルールを作ることが効果的」「とにかく遠くを見ずに、毎日達成できるルールをつくる」。

 

一つでもあてはまらなければオヤジです。

 

私もオヤジになりたくないと思いました。そしてこれまで悪いイメージをもっていたホリエモンに対して、自分と似ている所も多いんだということに気づきました。特に、「僕はのんびりするということができない。」なんて、自分もそうそう!と頷いてしまったほどです。人生、遊ばなくちゃというホリエモンの姿勢にとても励まされました。

水のような人になりたい 老子

こんにちは、ススムです。

1万冊を目指して読書しています。現在【5】冊目です。

 

「最上の善なるあり方は水のようなものだ」という老子を学んで、とっても生きやすくなった!というスピーチを最近TEDで見ました。話していたのは欧米の方です。遠く離れた欧米の人でも老子を学んでいる一方で、私は日本に住んでいるのに老子をよく知らないことが急に恥ずかしくなり、読み始めました。

 

書名:老子

著者:蜂屋邦夫(岩波文庫

 

老子とは?

まず老子がどういう人かというと、紀元前4世紀頃に中国いた哲学者です。「老子(または老子道徳経)」と呼ばれる著書が有名で、道教の始祖と言われています。西洋で一番読まれている本が聖書、東洋では論語。では東洋で2番めに読まれている本は?というと老子が挙がります。

 

要するに「道徳」という言葉を作った昔の偉い人です。

 

そんな老子が思うもっとも「すごい」人とはどんな人なのでしょうか。「最上の善なるあり方は水のようなものだ」という言葉にあるように、水のような人だそうです。水のようにあらゆるものに恵みを与えながら、誰もが嫌だと思う低い所に落ち着く人がすごいそうです。

 

確かに尊敬できそうな気がします。宮沢賢治のアメニモマケズと同じで「木偶の坊」こそが最もすごい生き方ということですね。でもそういう生き方ってなぜすごいのでしょう。

 

それは影響力があるからだと思います。

 

老子の中では、木偶の坊こそが影響力の強い人(今風に言えばインフルエンサー)であるということを、色んな言葉で表現しています。たとえば、「世の中でもっとも柔らかいものが、世の中でもっとも堅いものを突き動かす。」であったり、「みずから見識ありとはしないから、ものごとがよく見える。みずから正しいとしないから、是非があきらかになる。みずから功を誇らないから功がたもてる。みずから功を誇らないから功がたもてる。」であったりします。

 

老子の教えは逆説的です。しかしそれが世の中の真理なのかもしれません。

 

私はこうした逆説的な考えが好きですし、経験的にも正しいと思います。たとえば、カラオケで高い音を出そうとしてリキんでも高い声は出ないですが、喉周りの力を抜くとかえって高い声が出ます。また、バスケットボールで3Pシュートが届かなくて腕に力が入ってしまうときは、腕の力を抜いて体全体の力の流れをスムーズにした方がかえって遠くにボールを飛ばすことができます。身体的には、力を抜くほうがパフォーマンスがあがるという逆説をとても理解しやすいです。この逆説が、人間関係においてもあるということでしょう。

 

人間関係における老子の逆説的な考えは、デール・カーネギー著の「人を動かす」という自己啓発本に強く通じる所があります。つまり、人に何かをしてほしいなら「叱ったり怒ったり命令したりする」のではなく「ほめて動機付けしてあげる」方が、かえってしてくれるということです。たとえば、子供を育てる場合には「叱るより褒める」ことがより子供が育つということでしょう。

 

今でも使える考え方が2000年以上も昔に確立されていることに驚きました。

こんにちは、ススムです。

一万冊目指して読書しています。現在【4】冊目です。

 

今回は起業本を読みました。最近「独立の気力をもちなさい」や「仕事は楽しくやりなさい」という教えを読書からもらっていたので、「自分の力で楽しくやる仕事」ってなんだろうと考えたんです。それって起業なんじゃないかと思い、まずは読み易そうな小説風のものを選びました。

 

書名:CHANCE チャンス

著者:犬飼ターボ(飛鳥新社

 

正直に言います。この本を読む前は、起業に対して少し悪いイメージを持っていました。起業って、ただお金持ちになりたい人がやるものでしょ。社員が働いた分のお金をかすめ取るなんて賤しい!

 

ところが、読み進めると自分の考えが間違っていたことに気が付きます。一番ハッとさせられたのはこの一文。

 

「この世の豊かさは無限なんだ」

 

誰かが手に入れた豊かさは、誰かから奪われたもの。知らずのうちにそう思っていました。でもそうじゃないんですね。ビジネスとは誰かの役に立つこと。役に立つという「価値」を世の中に新しく生み出していたのです。それは誰かから奪うものではないのだと分かりました。

 

また、私は経営者よりも労働者の方が偉いと思っていました。働くことで直接的に社会に貢献しているからです。しかし、これもどうやら正しい考え方ではないようです。

 

「働くことが美徳だと思っていたら、死んだ後は労働ができなくなり社会への貢献は終わってしまう。でも人の役に立つ資産や有益なサービスを提供する会社を残せば死んでも社会に役立てるんだ」

 

経営者になる方が、ただ働くよりもたくさんの人を幸せにできるのですね。

 

では起業って「楽しい」のでしょうか。自分でやるから楽しいはず!でも忙しくて遊ぶ暇もないなんて苦しそう。どっちなのでしょう。この本を読んで、私は楽しいのだと思いました。その理由は、次の一文。

 

「成功とは学びの過程なんだよ」

 

色々試して、諦めずに上手くいく方法を探し続ける。そうして学んでいくことが自体が成功であって、ビジネスが上手くいっている状態のことを成功というのではない。と言いたいのだと思います。しかしながら、為末選手の「ホモ・ルーデンス」の見方をすると

 

学びの過程 = 遊び = 楽しい

 

なので起業は楽しいのだと思います。ちょっと短絡すぎたでしょうか。

試すこと自体に価値がある。「仕事は楽しいかね?」

こんにちは、ススムです。

一万冊目指して読書しています。現在【3】冊目です。

 

今回紹介する本は、「仕事と遊び」について考えるために読み始めました。私を含む多くの人が、高いモチベーションを保ったまま仕事をするにはどうしたらいいのだろうか?という疑問を持っていると思います。そして、そのヒントは遊びにあるのではないでしょうか。

 

書名: 仕事は楽しいかね?

著者: デイル・ドーテン(きこ書房

 

飛行機が急遽飛ばなくなりシカゴ空港で立ち往生した乗客たち。そんな一人である主人公は、とあるおじいさんと出会い人生を変える気付きを得ます。という成功小説なのですが、「目標の立て方」がよくある自己啓発とは違うなと思いました。

 

普通は10年先など未来の自分が達成したい「目標」思い描いて、そこから逆算した行動をとる人がいわゆる「できる人」と言われるのではないでしょうか。しかし、この本ではそういった目標の立て方を痛烈に批判しています。

 

「頭のいい人がする一番愚かな質問は、『あなたは五年後、どんな地位についていたいですか』というものだ。

 

では、どんな目標を立てるべきかかというと「明日は今日と違う自分になる」というものが推奨されています。これは、毎日毎日何かを「試す」ことを続けなさい、ということです。本当に新しい自分になり続けるのであれば、五年先なんて想像もできないはずだと。

 

確かにその通りだと思いました。

 

そして毎日試すためには「遊び」の感覚が大切だと、本の中で言っています。ただ遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守るという態度が必要なのですね。遊んでいる時は、誰もがモチベーションの高い状態です。遊びの感覚で、毎日いろんなことを試して、出来ることが増えていって、想像もできなかったことを成し遂げる。実践していきたいと思います。

 

 

 

 

 

どうすれば努力できるようになるのか? 「遊ぶ」が勝ち 「ホモ・ルーデンス」で君も飛べ!

1万冊を目指して読書しています。

現在【2】冊目です。

 

「遊ぶ」が勝ち 「ホモ・ルーデンス」で君も飛べ!

為末 大 著

 

芸術やスポーツで輝かしい成績を残す人、有名大学に合格する人、医師として多くの人を助ける人。こうした人たちに共通するのは、たくさん努力をしているということです。努力の天才です。

 

では、なぜそれほど努力できるのでしょうか?

答えは、「楽しい」からだそうです。

 

著者の為末さんは、400mハードルでオリンピックの銅メダルをとった方です。そんな為末さんでもスランプになり、どんなに練習しても記録が伸びない時期がありました。周囲に期待されるほど、走ることに義務感がわいてきて、楽しめなくなっていたそうです。しかし「結果が出せるから走るんじゃない、ただ楽しいから走るんだ。」ということに気付き、そこから前に進むことできました。

 

楽しいから走る。

 

楽しむこと、つまり遊びがあるから努力できることを、為末さんは自身の競技生活から学びました。実は、同じことを考えた人が80年前にもいました。「努力を実現するために、人間に先天的に与えられている機能、それが遊びなのだ(「ホモ・ルーデンスホイジンガ著, 1938年)」

 

では、楽しさとは?

 

楽しさとは「学びのプロセスそのもの」だと思います。こう腕を振ると足がスムーズに動くようになる。ハードルの間を、同じリズムで同じ歩幅で駆け抜けた方が速く走れる。といった変化を感じとって、自分を少しずつ向上させることが楽しいのです。為末さんは、これを知恵の輪に分かりやすく例えています。

 

知恵の輪は、ガチャガチャと試行錯誤するプロセスが楽しいのであって、答えをネットで調べて解いても何も楽しくありません。

 

プロセスそのものを楽しむ。それが努力できる人。

 

ということが分かりました。私は、この本を読んでかなり反省する点があります。仕事の面では、「できる人の仕事術」のような本を読んで、そのまま同じ方法をすれば「できる人」になれると思っていました。しかし、そうして意気込んでも、途中で自分には出来ないと努力することを諦めてきました。楽しくなかったのです。

 

これからは一流のやり方を学びながらも「自分ならこうした方がいいと思う」という試行錯誤をして「楽しい」と感じるやりかたを見つけて行こうと思います。

 

この本から学んだこと:

プロセスそのものを楽しむこと。

 

これから実践すること:

このブログを楽しみながら続けること。(今、ブログを書く行為そのものが楽しいことに気が付きました。)

 

どうすれば文章を上手く書けるようになるか?「考える技術・書く技術」

1万冊を目指して読書しています。

現在【1】冊目です。

 

考える技術・書く技術

バーバラミント 著、山崎康司 訳

 

「もっと文章を上手く書きたい」と思ったことはないでしょうか。私は山のようにあります。そして、そんな方に朗報です。あなたの書い文章にジョキジョキとハサミを入れて、ただその順番を入れ替えるだけで、ずっと読みやすい文章になるそうです。

 

では、どのような順番にすれば良いのでしょうか。最も分かりやすい順序とは、まず全体を要約する考えを示して、その後になぜそう考えるのか一つ一つ説明していくことのようです。

 

例えば、打合せの時間を変更することを、上司にメールで伝える場合は次のようなります。

 

【悪い例】

A部長

お疲れ様です。ススムです。

 

Bさんに出張の予定が入ったため、7月6日の打合せが出来なくなりました。そこで日程を変更したいと思うのですが、私は7月8日の終日、7月9日の午後、7月10日の午前が空いています。Bさんは8日までは出張でダメだそうですが、その後なら大丈夫みたいです。A部長の予定は、7月9日の午後と7月10日の午前が空いていると以前伺いました。そうすると7月9日の午後か、7月10日の午前が良さそうですね。会議室の予約表を見ると、プロジェクタの使える部屋が7月9日8時から14時まで予約されています。また7月10日は一日中使えないですね。

 

ご都合いかがでしょうか。

ススム

 

【良い例】

A 部長

お疲れ様です。ススムです。

 

先日お伝えしたBさんとの打ち合わせを、7月9日の14時~に変更したいと思います(全体の要約)。この日程であれば、Bさんと私とA部長の予定が空いており(理由1)、プロジェクタのある会議室を使えるためです(理由2)。

 

プロジェクタのない会議室であれば、

・候補2:7月9日 13時~18時

・候補3:7月10日 9時~12時

での打合せが可能です。

 

ご都合の良い日程をお知らせください。

よろしくお願いいたします。

ススム

 

とても分かりやすくなっていますね。最初に全体の要約、つまり一番伝えたい事を言えば、読む人もその後を想像しやすくなる。その結果として読みやすい文章になることが分かりました。こうした考え方が本の中で「ピラミッド型の考え」として体系化されています。内容は大変すばらしいですが、一気に全て覚えるのは辛いので、机の端に置いて都度読み直す辞書のような使い方をオススメします。

 

この本から学んだこと:

まず「全体の要約」を示し、その後に理由を説明する。

 

これから実践すること:

これから文章を書くときには「全体の要約」から書き始める。